Introductory text
「スカラベ・ドール」オートシュニールのレプリカは、3年(2016-1019)の時間をかけて、160人の大学生と高校生、50人の教員と指導員からなるチームによって作られました。制作に費やされた時間は計5万時間。1500 kgの金属が使われました。また、作業は11の作業場で行われました。
車による初のサハラ砂漠横断は、1922年12月17日から1923年3月7日にかけて行われました。シトロエン・オートシュニール5車両が、3200 kmにわたって砂漠を走行しました。 当初、復路は予定されていなかったものの、横断の成功と車の安全性に自信を得たチームは、来た道を戻ることでさらなる快挙を成し遂げることにします。 1922年、シトロエン B2 10 HP モデル K1をベースにして作られたオートシュニールは、技術面で画期的な成功を収めました。この横断旅行は有名なクロワジエール・ノワールの先駆けとなると同時に、未踏の地に道路を築く先駆けとなったことも忘れてはなりません。これらの道は後に、各国の軍事機関に利用されることとなりました。 今日まで受け継がれるシトロエンのノウハウと冒険精神を如実に示すものとして、横断旅行の物語は映画となり、数々の本で語られました。 横断部隊に同行したフロッシという名の犬は、後にエルジェの作品で活躍するミルゥのモデルをなった逸話もつけ足しておきましょう。